マルギヤ日記

地中海リクガメ(マルギナータリクガメ・ヘルマンリクガメ)の飼育・繁殖情報と孵化幼体販売
マルギナータリクガメについて

マルギナータリクガメの雌雄の判別

マルギナータリクガメの雌雄の判別を聞かれることが多いので、一番の特徴である尻尾を腹甲側から撮ってみました。

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このようにオスの尻尾は明らかに長くて大きいです。
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腹甲側が凹んでいるのもオスの特徴と言われますが、メスでも凹んでいるものもいて、見分けにくいので尻尾で見分けるのが一番わかりやすいと思います。
ただし、この特徴が出てくるのは成熟してくる頃ですので大分大きくならないと分かりません。
それまでは雌と同じ形状の尻尾です。
子亀の時からの見分け方をご存知の方はご一報を・・・。

マルギナータリクガメについて

マルギナータリクガメ(フチゾリリクガメ)について

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リクガメファンは既にそんなことはご存知かと思いますが、アルバニア・イタリア・ギリシャなどに生息する地中海リクガメ属の一種です。
小型種が多い地中海リクガメの中では最大種とされ、原産地では甲長40cm弱程度まで成長するようです。
原産地は地中海性気候で四季があり、温度が下がる冬季及び雨が少なく気温が上がる夏季は休眠を行うこともあるようです。

分類や成体についてはウェブ上にいくらでも情報がありますのでここでは特に詳しくは説明しません。
マルギナータリクガメ(フチゾリリクガメ):Wikipedia日本語版
Testudo Marginata:Wikipedia英語版

それよりも日本の環境で飼育する場合の利点や魅力を説明させていただきたいと思います。

1.屋外飼育が容易
一部地域を除けば容易に3シーズンもしくは通年屋外飼育が可能です。
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リクガメ類は広い飼育スペースを必要としますので、その確保が重要かつ難しい点ではないかと思います。
その中でマルギナータリクガメは屋外飼育が容易ですので庭がある方は庭飼い・ベランダがある方はベランダを飼育スペースの一部として利用する飼い方を選ぶことが出来ることは大きな利点かと思います。

広いスペースで多様な環境を用意することでリクガメ本来の活発な姿を観察できます。
太陽の光や雨と四季の変化の中で、リクガメ本来の習性や、それらが季節によって変化する様を見ることができます。
そのような野生の姿を感じることが出来る事もリクガメ飼育の醍醐味かと思います。

様々な飼育個体・野生個体の写真(Flickr)

また、"神経質""多湿に弱い"などと言われておりますが、特にそのようなことはないようです。
丈夫で入門種に最適と言われるヘルマンリクガメなどと同じ環境で飼育可能です。
寧ろより大型に成長するため、こちらの方が丈夫かも知れません。

ここ埼玉では梅雨時期も外に出したままですが、全く問題はありません。
天気が悪い日は活性が落ちますが、腹が減れば雨の中でも食餌しますし、晴れ間を見つけて日光浴を行います。
また、夏の乾燥した日が続くときは夕立にあたりに外へ出てきて、元気に水を飲む姿が観察できます。

一時期の多湿よりも活動期の日照時間が効くようです。
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※屋外飼育には逃亡や外敵による被害・熱中症などのリスクがありますので十分に下調べと準備を行って実施してください。なお、これらのリスクは適切な環境を用意することで回避可能です。

2.冬眠が可能
冬場の最低気温が氷点下5℃を下回らない地域では、落ち葉を積むなどの工夫をすれば屋外で冬眠させることが可能です。
それ以外の地域でも屋内に取り込むなどで、5~10℃程度の一定温度をキープできれば冬眠が可能です。

冬眠入りや冬眠明けの管理が悪いと失敗する可能性がないとはいえないので、冬眠を推奨するわけではありませんが、冬季の湿度管理や屋内での飼育スペースの確保の問題を考えるとメリットではあると思います。

3.地中海リクガメの中では最大種
リクガメの魅力として大型になる種が存在する、という点があるかと思います。
しかしながら、実際に大型になる種を屋内で飼育するには飼育スペースの確保やご家族の理解など、何かと問題があるかと思います。
また、屋外で保温が必要な大型種を買うには膨大な電気代が・・・・・。

しかし、マルギナータリクガメであれば日本の多くに地域で屋外飼育と冬眠が可能です。
大きさも飼育下でも30cm近くへ成長しますし、条件がよく野生個体のように40cm近くにまで成長すればかなり迫力もあるかと思います。

また、実際に50cmを越える大型種になると成人男性でも持ち上げるが大変になります。
長生きし成長を続ける亀に対して、人間は年々歳老いて体力は低下します。
そう考えるとマルギナータリクガメは、迫力と扱いやすさの両方を備えた適度な大きさかと思います。

4.甲羅の縁のフレアーが特徴的
マルギナータリクガメの大きな特徴はなんといっても他のリクガメには見られない甲羅の大きなフレアーです。
飼育下では大きくならないと言われていますが、これまではそもそも長期飼育例が少ないのでなんとも言えません。
(ヨーロッパなどの飼育個体を見ていると特にフレアーが小さいということもないので飼育期間の差かと思われます)
野生個体との差や生息環境の違いを研究し、長期飼育の中で甲羅の成長具合を楽しむという盆栽的な魅力もあるかと思います。
ちなみにメスよりもオスの方がフレアーは大きいようです。

5.人に馴れ、活発でよく動く
神経質でなく人の姿があっても活発な姿を見せてくれます。
また、飼育期間が長くなると人に馴れ、給餌のときなど自ら近づいてきて飼育者の手から直接餌を食べるようになります。
(オスの場合は縄張りを荒らす外敵と認識して排除しによってくることもあるようですが・・・笑)
神経質で臆病で殆ど姿を見せない、時々しか動かずまるで石の様、では飼っていても楽しくないですよね。
リクガメの中では活発で人に馴れる本種はペットとして適しているかと思います。

(リクガメを含めた爬虫類一般は人間との接触を好みませんので、過度のスキンシップを勧めるものではありません。あくまで比較的神経質でなく慣れやすいということです。)
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以上がマルギナータリクガメをお勧めする理由です。
他にも魅力はありますが、それは飼育を開始してから徐々に発見していくお楽しみということで、ここには敢えて記載しません。

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