マルギヤ日記

地中海リクガメ(マルギナータリクガメ・ヘルマンリクガメ)の飼育・繁殖情報と孵化幼体販売
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飼育環境について

ケージのセッティングについて

時折、問い合わせをいただく幼体用のケージのセッティングについて参考例をご紹介します。

※セッティングの際は必ず生体を入れる前に数日間電源を入れてみて異常に高温になる場所がないか、低温になる場所がないか、その他生体を入れて問題がないか、火災やその他障害の発生がないか、念入りにチェックを行ってください。
※本記事を参考にして発生した火災・事故や生体の死亡・その他についての責任は一切負いません。



・ケージセッティング全景
メタルラックに載せて下段にはインキュベータなど亀用品を収納しています。
・ケージ仕様
サイズ:約横幅910×奥行き595×高さ625
材質:積層合板/アクリル(蓋)
※転倒しないようにラック自体を固定することをお勧めします。

底面
設置前に漏水を防ぐために、底面の継ぎ目に防かび剤の入っていない水槽用のシリコンコーキングと、全体に防水塗料を塗っています。
※コーキング材や塗料は必ず生体に影響のない物を使用してください。

上部金網
・ケージ上部
①15W暖トツ(緑商会)→夜間保温用
温度差を作るために中央部に取り付けています(端の方を低い温度にしたい)
直下の温度が調節できるように、チェーンでケージ上部の金網にぶら下げています。
※保温機材は発火しないように燃えやすい物への接触など、十分に気を付けてください。

②100Wレフ球(ZooMed)→昼間ホットスポット用
温度差を作るために、右端に寄せて取り付けています。(左端を低い温度にしたい)
直下の大理石を温めます。
※保温機材は発火しないように燃えやすい物への接触など、十分に気を付けてください。

③20Wレプティサン5.0(ZooMed)→昼間紫外線照射用
光の強度に差をつけたいので右端に寄せて取り付けています。(左側を弱くする)
※製品によっては生体の角膜を傷める事例があるとの情報がありましたので、ウェブ上で評判の良かった製品を選定しました。
※保温機材は発火しないように燃えやすい物への接触など、十分に気を付けてください。

④温湿度計(メーカー不明)→環境温度計測用
ケージの左右で温度差を設けたかったので左右に二本取り付けています。
湿度は安物ですのであくまで目安としての使用です。

設置状況
・ケージ底面
⑤やしがらチップ→床材
深さ5cm程度と十分に潜れる量を入れています。

⑥大理石プレート→ホットスポット用
ホットスポットが点灯した状態だと35℃くらいの温度になります。

⑦アルミトレイ→餌台&シェルター
餌の食べ残しの掃除がしやすいようにこの上に餌を乗せています。
夜間はこの下に潜ってしまいます。
この下にもう一枚のアルミトレイが敷いてあり、時折水をかけてこの上の床材を湿らせるようにします。

使用状況
・使用状況
この状態で昼間はホットスポットのある右側の温度計で34℃くらい、左側で30℃くらいになります。
小さい文字ホットスポット直下の大理石が35℃くらいです。
夜間は双方の温度計が20~24℃くらいで、アルミトレイの下はもう少し温度が低くなります。

配線
・保温器具の配線状況
一台のデジタルタイマーと二台のサーモスタットで制御しています。
デジタルタイマーに紫外線灯とサーモスタット経由でレフ球を接続して、デジタルタイマーを6:00から18:00に設定、サーモスタットは34℃に設定しています。
なお、サーモスタットの温度感部はホットスポット直下の大理石付近に設置しています。
この状態で夜間は紫外線灯・レフ球共にOFF、昼間は紫外線灯はON、レフ球は34℃付近で点灯と消灯を繰り返します。
直下の大理石は消灯状態でも暖かく、この上で日光浴を行っているのを見かけます。
※サーモスタットの温度感部は亀に動かされないよう、破損しないように固定・設置してください。

もう一台のサーモスタットはデジタルタイマーを接続せずに電源直結で暖トツを接続して温度を24℃に設定しています。
温度感部は暖トツ直下あたりに設置しています。
昼間は24℃以上になるので暖トツはOFF、夜間は24℃をキープしますが実際はその日の冷え具合で18~24℃くらいになっているようです。
※サーモスタットの温度感部は亀に動かされないよう、破損しないように固定・設置してください。

この状態で昼夜の温度差とケージ左右の温度差で今のところ、問題なく餌食いもよくすくすくと成長しております。
設置後に節電のためにケージの側面三面と上下にに保温材(スタイロフォーム)を追加しました。
朝夕の餌の時間にはアルミトレイの上がしっかり濡れるまで霧吹きを行って湿度が直後で80~90%、通常で50~60%程度になっています。

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飼育環境について

屋外飼育の参考例(子ガメの場合)

幼体の飼育場は成体のそれと比べて以下の点に気を使う必要がります。
1.外敵に襲われやすい
2.小さいので行方不明になりやすい。
3.暑さと脱水に弱い。

むだい2

1.2.のために隙間のない適当な大きさ(1.5m*1.5m程度)の囲いと網がついた蓋を用意しました。
また、3.のために餌を切らさないようにしています。
また、藁と土で常に湿った温度が低い場所を用意しています。

この飼育場の上にはオリーブの枝が茂り木陰になります。
更に真夏になると半分位をよしずで覆います。

可能であれば中に餌となる植物を植えると隠れ場所と常に食べられる新鮮な餌(水分)となり、更に良いです。

飼育環境について

屋外飼育の参考例

屋外飼育での飼育環境について何かと質問が多いのでうちの飼育場を参考例として紹介します。

リクガメの飼育に肝心なのは多様な環境を用意することです。
多様な環境というのは理想的には日光浴ができる日向/体を冷やせる日陰や潜れる土や落ち葉/湿度を保持できる湿った場所や土の地面、またカラスなどの外敵から隠れて落ち着くことのできる茂みなど色々です。

これらを生息地の環境などを参考に、また亀の習性を観察しながら限られた飼育場のスペースで再現できるように工夫します。
無題
基本的に数種類の樹木(背の高い木・低木)と一年草・多年草を組み合わせてレイヤーにします。
また、日光浴のための日射を確保したい春や秋には植物を減らし、熱くなる真夏には葉が茂って日陰が増えるようにします。
植物で足りない部分は寒冷紗などを利用して補完します。
また、上部を覆う寒冷紗などはカラスなどの鳥よけになります。

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外側の脱走防止の塀(木製)は甲長の二倍以上の高さが必要と言われています。
飼育場を仕切る塀(黒い樹脂製)はオスメスの場所を仕切るのに利用しています。
簡単に設置できて腐らないので便利です。
また、亀に食べられたくない植物を囲ったりします。

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低木や草本で木陰・茂みと日射が当たる場所が混在します。
木漏れ日のようにまばらに光が当たる場所もあると理想的です。

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ズッキーニは実がなれば人間が食べます。
工夫次第では畑やガーデニング的な要素を取り入れると面白いです。
苗を食べられたり花を踏み潰されたり散々な目にあいますが・・・。
主体は亀庭なので大きな心で付き合いましょう。
(参考までに踏み潰されて欲しくない植物は壁際に植えてはいけません。亀は壁際に沿って移動する習性があります。)

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庭に面した縁台の下は常に日陰で小屋があり、隠れ場所になっています。
雨がひどいときや夜間はここに隠れています。

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ちなみに冬から春は落葉樹の葉や草本が無くなりますので明るくてさっぱりしています。
この状態で冬の間に育ったクローバーが春の冬眠明けの亀の餌になります。

飼育環境について

気温と冬眠場所の温度の推移

冬から春まで計測した気温と冬眠場所の温度
気温は冬眠場所付近の日陰で計測、冬眠場所については亀がいる付近で計測した。
なお、冬眠場所の様子は以下の通り。
親亀:南東向きの軒下の日陰にスタイロフォーム(断熱材)で囲いをつくり藁と腐葉土を30cm程度の深さに敷き詰めた状態
小亀:南東向きの庭先に枯草と藁を積み断熱材を被せて、雨除けに熱がこもらない程度に隙間を空けてブルーシートを被せた状態

10℃以上の気温差がある中冬眠スペースは1~2℃の温度差で緩やかに推移している。
完全に露天の小亀の冬眠場所の方が若干温度が低いが気温が氷点下のときでも4℃付近を維持している。
(むしろ親亀の冬眠場所の温度は少し高めかも知れない)

そして3月1週目あたりで親亀・小亀共に数日差で冬眠から起きてきた。
温度の推移を察知したのか温度が上がり始める絶妙なタイミングで起きてきた。

気温

温度

飼育環境について

冬眠について

冬眠について
マルギナータリクガメ・ヘルマンリクガメ・ホルスフィールドリクガメ・ギリシャリクガメの一部の種は原産地が四季のある冬季に気温が低下する環境に生息しているため冬眠が可能です。
原産地とは違った人工的な環境における冬眠の場合、一定のリスクがあるため積極的にマルギヤでは冬眠を薦めていませんが加温飼育に較べて以下のようなメリットがあります。

・乾燥し低温になる管理が難しい時期に冬眠させることによって安全に冬を乗り切ることが出来る。
※適切な環境で冬眠させる場合は、寧ろ管理が容易になり病気や死亡するリスクが軽減されるかもしれません。
・冬眠入り・冬眠明け行動の変化など本来の生息環境に近い行動を観察することが出来る。
・管理の手間を軽減し、光熱費を節約することができる。

※適切でない環境や手法で冬眠させた場合や、冬眠に耐えられない体力のない個体を冬眠させた場合は調子を崩す・死亡する場合があります。

冬眠の手順
埼玉の場合は10月末ごろから活性が落ちて餌を食べる量が減り、11月ごろから殆ど食べなくなります。
11月の半ばを過ぎるころから次第に日陰に入ったまま出てこなくなります。
日陰に入ったままになる頻度が高くなり、次第に深く潜り始めてそのまま冬眠に入ります。
この過程で温浴など特に無理に活性を高めるような世話を行う必要はないようです。
ただし、餌と水はいつでもとれるように用意しておきます。
その場所が後述する冬眠に適した場所の場合は、そのまま春(埼玉においては3月ごろ)になって冬眠から覚めるまで放置しておいて構いません。
そうでない場合は別に用意した冬眠場所へ移す必要があります。

理想的な冬眠場所の条件

・一定の低い温度を保つことが出来る場所であること
断熱材で囲う/土に潜らせる/冷蔵庫へ入れる、など様々な方法がありますが、基本的には冬眠後は一定の低温(4~7度くらい)を保つことが必要となります。
ですので、屋内の低温の場所や北側の日陰の軒下など直射日光に当たらない場所が理想的です。
そのような場所に断熱効果のある枯れ草や湿り気の多くない腐葉土/粘土質でない湿り過ぎない軽めの土壌などがカメが潜れるように深さ方向に十分に用意する必要があります。
ある程度の温度変化についてはカメ自身が潜る深さを調節するので問題がありません。
ただし、極端な温度変化は体力の消耗や、春になる前に冬眠を中断させてしまったり調子を崩すきっかけとなる場合があります。

・凍結しない場所であること
気温が氷点下になる場合でも、カメ自身で深く潜って適切な温度環境になるようにを深さを調節しますが、それ以上の低温になったりスペースが狭すぎて逃げ場がない場合は凍結によって死亡したり失明など障害を負う場合があります。
したがって冬眠場所は氷点下にならないようにする、もしくは十分な深さを設ける必要があります。

・水浸しになる場所・湿り気の多い場所でないこと
湿り気が多いと熱伝導がよくなり断熱効果が低くなります。
その結果、温度変化が大きくなる・凍結する危険が増す等のリスクが高まります。
また、感染症などのリスクが増加するかもしれません。

・冬眠中に誤って外へ出てしまうことがない場所であること
冬眠場所の下が地面の場合、カメが潜り易い状態であれば冬眠には理想的ですが、脱走に気をつける必要があります。
特にホルスフィールドリクガメにおいては原産地では数メートルの深さの穴を掘ると言われています。
目が覚めたら外だった、とならないように注意しましょう。

ちなみに、ヘルマンリクガメに較べてマルギナータリクガメは潜るのが苦手なようで穴を深く掘りません。
原産地の冬の寒さがヘルマンリクガメと較べて厳しくないのかもしれません。


・冬眠中に外敵に襲われない場所であること
冬眠中にねずみなどの動物に襲われる場合があるようです。
屋外の場合は金網などで保護する必要があるかもしれません。

※飼育者自身が冬眠中の温度管理になれない間は、温度計を設置して頻繁に温度計を確認して問題がないか注意するようにしてください。

冬眠明けについて
埼玉のマルギヤにおいては3月に入って春一番の後、暖かい日が数日続くとまずマルギナータリクガメが冬眠から覚めます。
ただし、この時期は暖かい日が数日続いても寒の戻りで急に冷え込んだりします。
ですので、冷え込んだ場合にカメ自身が寒さを避けてもぐりこめる場所を用意しておく必要があります。
暖かい日には餌を食べ寒い日には潜って出てきませんが、次第に気温の上昇と共に活性が高まり4月ごろからは定常的に餌をとるようになります。
冬眠明けから活性が十分に高まるまでの時期は十分に水分が取れ体力が回復できるように水と餌は欠かさないようにしてください。
ただし、活性が低いときに無理に食べさせる必要がないようです。

冬眠場所参考例:マルギヤの場合
市販の断熱材(スタイロフォーム等)で1.5m×0.5m×0.5m程度の囲いを作って中に腐葉土とわらを詰めました。
同じくスタイロフォームの蓋を作って冬眠中は温度変化が少ないように配慮しています。
ここに冬眠入りしたカメを載せると勝手に潜り始めます。
冬眠場所(例1)
南側の軒下の縁台の下の日陰になる部分に設置しており、直射日光はあたりません。
この場所で12~2月の気温が-4~13℃くらいの時期に6~9℃くらいに保たれています。

なお、幼体は庭の片隅に枯れ草を積んで冬眠後に断熱材とブルーシートをかけてぬれないようにしています。
この状態で同じく12~2月の気温が-4~13℃くらいの時期に4~6℃くらいに保たれています。

冬眠スペースの温度変化を記録していますので後日アップします。

以下は冬眠場所を設置するのに理想的な場所の参考例です。
冬眠場所(例2)
北側の軒下の雨の当たらない場所があれば理想的です。
冬眠場所(例3)
比較的高いブロック塀の北側なども直射日光があたらずよい場所です。
ただし、念のために雨除けを設置した方がよいかもしれません。
冬眠場所(例4)
常緑樹の下も理想的です。
茂った常緑樹の下の暗い場所などが飼育場所にあればそのまま勝手に冬眠してしまうかもしれません。

※上記は地中海リクガメの場合です。その他のリクガメや水棲のカメには当てはまらない部分があります。



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