マルギヤ日記

地中海リクガメ(マルギナータリクガメ・ヘルマンリクガメ)の飼育・繁殖情報と孵化幼体販売
飼育環境について

自作木製ケージ追加

ケージを追加製作しました。
今回はホシガメの飼育を前提にしていたので出来るだけ密閉度を高めて防水で排水性をよくするためにいくつか工夫してみました。
ちなみに床材は鹿沼土と腐葉土の上にヤシ殻チップを重ねています。
底はプランター用のネットを底上げして設置してその上には鉢底用の軽石を入れて排水性を良くしています。
要は植木鉢やプランターのような感じです。
これをやっておかないと通気が悪くなり土から腐敗臭がするようになります。


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底面はタフブネ80がぴったりに入るように作っています。
タフブネ80
http://www.sanko-kk.co.jp/products/search/Detail.aspx?id=10001424

厚さ12mmの建築用の合板で出来ており、角は20*30mmの桟木で補強しています。
内側は20mmのスタイロフォームで内張りしています。
この状態でタフブネ80にぴったりサイズです。
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タフブネの底面には穴を開けて塩ビ管で排水が出来るようになっており、水をバシャバシャかけても大丈夫です(笑)
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窓は3mmアクリル板を二枚重ねにして断熱性を高めて結露を軽減しています。
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図面を上げておきますので、物好きな方は作ってみてください。
ただし、展開図はありませんので下の図面から木取りの寸法を起こしてください。
また、タフブネ80に合わせて作ったので市販の合板の規格のサイズでは無駄が多いです。
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あと、無理に棚に収めるように低めに作ったので間口が上下に狭く、器具の取り付けがしにくいかもしれません。
メンテナンスを楽にするためにはもう少し、上下を大きくして上には器具設置用の網などを作りつけておいた方がいいかもしれません。
なお、サイドには換気用の穴があいております(そのままだと密閉度が高すぎるので・・・・。)



飼育環境について

ケージのセッティングについて

時折、問い合わせをいただく幼体用のケージのセッティングについて参考例をご紹介します。

※セッティングの際は必ず生体を入れる前に数日間電源を入れてみて異常に高温になる場所がないか、低温になる場所がないか、その他生体を入れて問題がないか、火災やその他障害の発生がないか、念入りにチェックを行ってください。
※本記事を参考にして発生した火災・事故や生体の死亡・その他についての責任は一切負いません。



・ケージセッティング全景
メタルラックに載せて下段にはインキュベータなど亀用品を収納しています。
・ケージ仕様
サイズ:約横幅910×奥行き595×高さ625
材質:積層合板/アクリル(蓋)
※転倒しないようにラック自体を固定することをお勧めします。

底面
設置前に漏水を防ぐために、底面の継ぎ目に防かび剤の入っていない水槽用のシリコンコーキングと、全体に防水塗料を塗っています。
※コーキング材や塗料は必ず生体に影響のない物を使用してください。

上部金網
・ケージ上部
①15W暖トツ(緑商会)→夜間保温用
温度差を作るために中央部に取り付けています(端の方を低い温度にしたい)
直下の温度が調節できるように、チェーンでケージ上部の金網にぶら下げています。
※保温機材は発火しないように燃えやすい物への接触など、十分に気を付けてください。

②100Wレフ球(ZooMed)→昼間ホットスポット用
温度差を作るために、右端に寄せて取り付けています。(左端を低い温度にしたい)
直下の大理石を温めます。
※保温機材は発火しないように燃えやすい物への接触など、十分に気を付けてください。

③20Wレプティサン5.0(ZooMed)→昼間紫外線照射用
光の強度に差をつけたいので右端に寄せて取り付けています。(左側を弱くする)
※製品によっては生体の角膜を傷める事例があるとの情報がありましたので、ウェブ上で評判の良かった製品を選定しました。
※保温機材は発火しないように燃えやすい物への接触など、十分に気を付けてください。

④温湿度計(メーカー不明)→環境温度計測用
ケージの左右で温度差を設けたかったので左右に二本取り付けています。
湿度は安物ですのであくまで目安としての使用です。

設置状況
・ケージ底面
⑤やしがらチップ→床材
深さ5cm程度と十分に潜れる量を入れています。

⑥大理石プレート→ホットスポット用
ホットスポットが点灯した状態だと35℃くらいの温度になります。

⑦アルミトレイ→餌台&シェルター
餌の食べ残しの掃除がしやすいようにこの上に餌を乗せています。
夜間はこの下に潜ってしまいます。
この下にもう一枚のアルミトレイが敷いてあり、時折水をかけてこの上の床材を湿らせるようにします。

使用状況
・使用状況
この状態で昼間はホットスポットのある右側の温度計で34℃くらい、左側で30℃くらいになります。
小さい文字ホットスポット直下の大理石が35℃くらいです。
夜間は双方の温度計が20~24℃くらいで、アルミトレイの下はもう少し温度が低くなります。

配線
・保温器具の配線状況
一台のデジタルタイマーと二台のサーモスタットで制御しています。
デジタルタイマーに紫外線灯とサーモスタット経由でレフ球を接続して、デジタルタイマーを6:00から18:00に設定、サーモスタットは34℃に設定しています。
なお、サーモスタットの温度感部はホットスポット直下の大理石付近に設置しています。
この状態で夜間は紫外線灯・レフ球共にOFF、昼間は紫外線灯はON、レフ球は34℃付近で点灯と消灯を繰り返します。
直下の大理石は消灯状態でも暖かく、この上で日光浴を行っているのを見かけます。
※サーモスタットの温度感部は亀に動かされないよう、破損しないように固定・設置してください。

もう一台のサーモスタットはデジタルタイマーを接続せずに電源直結で暖トツを接続して温度を24℃に設定しています。
温度感部は暖トツ直下あたりに設置しています。
昼間は24℃以上になるので暖トツはOFF、夜間は24℃をキープしますが実際はその日の冷え具合で18~24℃くらいになっているようです。
※サーモスタットの温度感部は亀に動かされないよう、破損しないように固定・設置してください。

この状態で昼夜の温度差とケージ左右の温度差で今のところ、問題なく餌食いもよくすくすくと成長しております。
設置後に節電のためにケージの側面三面と上下にに保温材(スタイロフォーム)を追加しました。
朝夕の餌の時間にはアルミトレイの上がしっかり濡れるまで霧吹きを行って湿度が直後で80~90%、通常で50~60%程度になっています。

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飼育環境について

屋外飼育の参考例(子ガメの場合)

幼体の飼育場は成体のそれと比べて以下の点に気を使う必要がります。
1.外敵に襲われやすい
2.小さいので行方不明になりやすい。
3.暑さと脱水に弱い。

むだい2

1.2.のために隙間のない適当な大きさ(1.5m*1.5m程度)の囲いと網がついた蓋を用意しました。
また、3.のために餌を切らさないようにしています。
また、藁と土で常に湿った温度が低い場所を用意しています。

この飼育場の上にはオリーブの枝が茂り木陰になります。
更に真夏になると半分位をよしずで覆います。

可能であれば中に餌となる植物を植えると隠れ場所と常に食べられる新鮮な餌(水分)となり、更に良いです。

飼育環境について

屋外飼育の参考例

屋外飼育での飼育環境について何かと質問が多いのでうちの飼育場を参考例として紹介します。

リクガメの飼育に肝心なのは多様な環境を用意することです。
多様な環境というのは理想的には日光浴ができる日向/体を冷やせる日陰や潜れる土や落ち葉/湿度を保持できる湿った場所や土の地面、またカラスなどの外敵から隠れて落ち着くことのできる茂みなど色々です。

これらを生息地の環境などを参考に、また亀の習性を観察しながら限られた飼育場のスペースで再現できるように工夫します。
無題
基本的に数種類の樹木(背の高い木・低木)と一年草・多年草を組み合わせてレイヤーにします。
また、日光浴のための日射を確保したい春や秋には植物を減らし、熱くなる真夏には葉が茂って日陰が増えるようにします。
植物で足りない部分は寒冷紗などを利用して補完します。
また、上部を覆う寒冷紗などはカラスなどの鳥よけになります。

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外側の脱走防止の塀(木製)は甲長の二倍以上の高さが必要と言われています。
飼育場を仕切る塀(黒い樹脂製)はオスメスの場所を仕切るのに利用しています。
簡単に設置できて腐らないので便利です。
また、亀に食べられたくない植物を囲ったりします。

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低木や草本で木陰・茂みと日射が当たる場所が混在します。
木漏れ日のようにまばらに光が当たる場所もあると理想的です。

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ズッキーニは実がなれば人間が食べます。
工夫次第では畑やガーデニング的な要素を取り入れると面白いです。
苗を食べられたり花を踏み潰されたり散々な目にあいますが・・・。
主体は亀庭なので大きな心で付き合いましょう。
(参考までに踏み潰されて欲しくない植物は壁際に植えてはいけません。亀は壁際に沿って移動する習性があります。)

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庭に面した縁台の下は常に日陰で小屋があり、隠れ場所になっています。
雨がひどいときや夜間はここに隠れています。

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ちなみに冬から春は落葉樹の葉や草本が無くなりますので明るくてさっぱりしています。
この状態で冬の間に育ったクローバーが春の冬眠明けの亀の餌になります。

飼育環境について

気温と冬眠場所の温度の推移

冬から春まで計測した気温と冬眠場所の温度
気温は冬眠場所付近の日陰で計測、冬眠場所については亀がいる付近で計測した。
なお、冬眠場所の様子は以下の通り。
親亀:南東向きの軒下の日陰にスタイロフォーム(断熱材)で囲いをつくり藁と腐葉土を30cm程度の深さに敷き詰めた状態
小亀:南東向きの庭先に枯草と藁を積み断熱材を被せて、雨除けに熱がこもらない程度に隙間を空けてブルーシートを被せた状態

10℃以上の気温差がある中冬眠スペースは1~2℃の温度差で緩やかに推移している。
完全に露天の小亀の冬眠場所の方が若干温度が低いが気温が氷点下のときでも4℃付近を維持している。
(むしろ親亀の冬眠場所の温度は少し高めかも知れない)

そして3月1週目あたりで親亀・小亀共に数日差で冬眠から起きてきた。
温度の推移を察知したのか温度が上がり始める絶妙なタイミングで起きてきた。

気温

温度

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