マルギヤ日記

地中海リクガメ(マルギナータリクガメ・ヘルマンリクガメ)の飼育・繁殖情報と孵化幼体販売
購入動物の特性及び飼育に関する説明

購入動物の特性及び飼育に関する説明

リクガメの飼育方法について

・ゲージについて
ゲージは、元々広い自然界に居る生物なので広ければ広い方がより良いですが広過ぎると温度湿度を保つのは難しくなります。
また高さは脱走防止の為に甲長の二倍以上として足がかりになるようなものが無いように気をつけてください。
※屋外飼育について
庭やベランダがあれば春から秋までは屋外での飼育をお勧めします。
その場合は必ず、日陰になる場所(暑さを避けられる場所)を用意してください。
カメ自身が最適な温度の場所を選べる状況にする必要があります。
また、脱走防止のために十分な高さの柵(甲長の二倍以上)は必ず設けてください。
穴を掘る場合がありますので柵の下はブロック等を入れておいた方が安全です。
カラスやいたちなど外敵に襲われないように防鳥ネットなどの利用もお勧めします。
また、いずれの場合も定期的に糞や食べ残しの清掃を行ってください。
・温度について
温度は全体に28度~32度に保てる環境が必要です。スポット下では35~37度。全体に温度を保つには保温球で、日中のスポットにはバスキングライトを使用するのが一般的です。
成体でも夜間は日中より2~3℃程低くする位の設定で良いでしょう
必ず爬虫類用のサーモを使用して下さい。
屋外飼育の場合は必ず日光浴が出来る場所と常に日陰で休める場所を作っておいてカメが自由に行き来出来るようにしてください。
梅雨時など長期の降雨や低温が続く場合は屋外であってもバスキングライトを設けるか一時的にゲージ飼育にすることをお勧めします。
・湿度について
湿度は地中海リクガメの場合は50~60%となりますが、降雨など一時的な多湿は問題ない場合が多いです。
低すぎる場合は鼻水などの呼吸器感染症の原因となる場合があります。
低すぎる場合はゲージの場合は霧吹きをしたり、加湿器などを利用して湿度を上げます。
※ベビーとアダルトではベビーの方がより湿度を高めにした方が呼吸器感染症にかかり難くいようです。
屋外の場合は日陰などに湿った乾燥していない場所もしくは水入れなどを用意してください。
・紫外線について
紫外線はリクガメの骨格や甲羅の形成には欠かせません。
ゲージの場合は必ず紫外線ライトやメタハラ(メタルハライドランプ)を設置してください。
屋外飼育の場合は日光浴時の太陽光で十分です。
・床材について
ゲージの場合は衛生面や歩行障害の防止のためにリクガメ専用の床材をお勧めします。
屋外の場合は土で問題ありません。
・シェルターについて
ゲージ・屋外飼育の場合もシェルターを設けたほうがカメが落ち着きますし、特に屋外の場合は低温・降雨時に避難する場所にもなります。
シェルターの大きさは大きすぎず小さすぎずで甲羅がぴったり収まるようなサイズを好むようです。
・給水について
浅くて体が全部浸かれるほどの大きさの物を用意してください。体温調整や、水分補給、湿度の調整にもなります。
特にベビーはここでひっくり返らない様に床材に埋めるように設置して縁と床材をフラットになるようにして下さい。
・餌について
リクガメフードなどには頼らず、リクガメに合った野菜や野草を与えてください。
リクガメフードはかなり小さいベビーや成長が遅い個体、体力を付けたい時などあくまで補助的に少しだけ与えます。メインでは与えないで下さい。
餌は主食(特に野草)をメインにして色々取り混ぜて与えて下さい。
リクガメも人間と同じ様に1種類だけなどでは飽きてしまいます。
例1:タンポポ・ノゲシ・アキノノゲシ等 タンポポなどに近縁の野草
例2:シロツメクサ・クズ等 マメ科の野草
例3:ヤブガラシ・オオバコ・ヘビイチゴ・その他イネ科の雑草も多少食べるようです。
※食事は消灯(紫外線ライトやバスキングライトの消灯)の3時間前位には済ませましょう、食べて直ぐ消灯すると未消化の原因になります。
※屋外飼育であればタンポポやシロツメクサやサツマイモを餌と土埃防止・湿度保持の為に植えると一石二鳥です。
※野草は除草剤や排気ガスのかかっていない安全なものを採取してください。
その他は市販野菜類では小松菜、チンゲン菜、モロヘイヤ、カブの葉、ダイコンの葉、サラダ菜などが代表的です。
他に多肉植物やサボテンも主食として利用できます。

・カルシウムについて
飼育下においてはカルシウムが不足しがちになるので添加することをお勧めします。
餌にかける場合は専用のカルシウム材を用いてください。
屋外飼育の場合は消石灰を事前に土に漉き込む、牡蠣ガラ石灰などを撒くなどの方法があります。
※コウイカの甲や牡蠣ガラなどを置いておくと好きなときに齧りますので嘴の伸張防止にもなります。
・温浴について
温浴には賛否両論ありますが、飼育下では自然界に比べてどうしても運動不足ぎみになりますのでその代わりに代謝をあげたり、体を清潔に保ち、排便を促したり、水分補給などの効果はあります。
種や個体差で温浴によって、無理に排便させる事になったりストレスになったりする場合もありますので様子を見ながら適量の回数(3日に1回や1週間に1回など)と、時間を見極めて下さい。
まず個体が入れるサイズの洗面器などを用意して大体40℃位のお湯を個体が十分息が出来る位の水位まで入れます。
※溺れるなど事故を防ぐ為その場から離れない様にして下さい。
排便をしたら直ぐにあげて体を良く拭き適温に保ったケージに戻してあげて下さい。便をしなくても約15分位で終わりましょう。
気を付けないといけないのが、特に冬など部屋の温度が低いとリクガメの口から入る空気温度も低い為、返って体を冷やし呼吸器感染症を引き起こす原因になります。
必ず温浴する際には部屋も暖かくしてください。
・運動及び休養
ゲージの場合は昼夜の温度変化や照明で、休息や睡眠できる時間帯を確保してください。
基本的に昼間の間のみホットスポットを設けて、夜間は全体的に環境温度を下げるなどの調整を行ってください。
・しつけ
基本的にしつけは出来ません。むやみにスキンシップを行うと調子を崩す場合があります。
・手入れ
毎日良く観察し、異常を発見したら隔離や詳細な経過観察を行い適切に処置してください。
・病気
いろいろな原因が考えられるので、まずは専門的な獣医師の診察を受けてください。
・繁殖
基本的に雌雄は分けて飼育してください。
雌雄を一緒に飼育すると雄の噛み付きなどにより雌のストレスが増えて調子を崩す場合があります。
抱卵した場合、環境によってはにうまく産卵が出来ず死亡する場合があります。
無闇な繁殖はやめるようにしてください。
・人畜共通の感染症の予防について
代表的な感染症にサルモネラ菌があります。
人に感染すると急性胃腸炎の症状が出て生命にかかわることもあります。症状が出なくてもキャリアとなる場合もあります。
カメを取り扱った場合は必ず石鹸で十分に手洗いを行ってください。
過度のスキンシップを避けてください。
部屋や台所などでの放し飼いはあまりお勧めしませんが、放す場合は糞などの処理と消毒はその都度適切に行ってください。
・社会への責任
爬虫類の飼育者には、飼っている爬虫類が人の生命、身体、財産へ害を及ぼすことを防ぐとともに、逸走・脱走等による自然環境への悪影響を防止する責任があります。
 1.終生飼養
 ・飼育途中で手放さないでください。
 ・決して野外へ放遂しないでください。
 2.住居及び周辺の環境
 ・生体の種類に合った設備、住居環境に合わせて無理の無い飼育を心がけてください。
 3.野生由来ペット動物飼養の特殊性
 ・人と爬虫類の共通感染症を防止するため、触れた後では必ず手を洗いましょう。
 4.逸走・危害・迷惑の発生防止
 ・日頃から絶対に逃げることのない管理システムを確立しておいてください。
 ・逸走・脱走した場合は速やかに捕獲してください。
・関係法令
爬虫類を飼育する上で様々な法律に抵触する恐れがあります。関係法令を確認し入手動物が法令に違反することがないように購入・飼育することが必要です。
(1) 国内法
 ・動物の愛護及び管理に関する法律
 ・動物愛護管理関係条例
 ・特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律
 ・絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律
(2) 条約
 ・絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する法律

※詳細は市販の飼育書なども参考にしてください。
※上記は地中海リクガメ(マルギナータリクガメ・ヘルマンリクガメ)を前提としております。これ以外のリクガメの場合は気温・湿度などの環境条件が変わる場合があります。

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