マルギヤ日記

地中海リクガメ(マルギナータリクガメ・ヘルマンリクガメ)の飼育・繁殖情報と孵化幼体販売
飼育環境について

冬眠について

冬眠について
マルギナータリクガメ・ヘルマンリクガメ・ホルスフィールドリクガメ・ギリシャリクガメの一部の種は原産地が四季のある冬季に気温が低下する環境に生息しているため冬眠が可能です。
原産地とは違った人工的な環境における冬眠の場合、一定のリスクがあるため積極的にマルギヤでは冬眠を薦めていませんが加温飼育に較べて以下のようなメリットがあります。

・乾燥し低温になる管理が難しい時期に冬眠させることによって安全に冬を乗り切ることが出来る。
※適切な環境で冬眠させる場合は、寧ろ管理が容易になり病気や死亡するリスクが軽減されるかもしれません。
・冬眠入り・冬眠明け行動の変化など本来の生息環境に近い行動を観察することが出来る。
・管理の手間を軽減し、光熱費を節約することができる。

※適切でない環境や手法で冬眠させた場合や、冬眠に耐えられない体力のない個体を冬眠させた場合は調子を崩す・死亡する場合があります。

冬眠の手順
埼玉の場合は10月末ごろから活性が落ちて餌を食べる量が減り、11月ごろから殆ど食べなくなります。
11月の半ばを過ぎるころから次第に日陰に入ったまま出てこなくなります。
日陰に入ったままになる頻度が高くなり、次第に深く潜り始めてそのまま冬眠に入ります。
この過程で温浴など特に無理に活性を高めるような世話を行う必要はないようです。
ただし、餌と水はいつでもとれるように用意しておきます。
その場所が後述する冬眠に適した場所の場合は、そのまま春(埼玉においては3月ごろ)になって冬眠から覚めるまで放置しておいて構いません。
そうでない場合は別に用意した冬眠場所へ移す必要があります。

理想的な冬眠場所の条件

・一定の低い温度を保つことが出来る場所であること
断熱材で囲う/土に潜らせる/冷蔵庫へ入れる、など様々な方法がありますが、基本的には冬眠後は一定の低温(4~7度くらい)を保つことが必要となります。
ですので、屋内の低温の場所や北側の日陰の軒下など直射日光に当たらない場所が理想的です。
そのような場所に断熱効果のある枯れ草や湿り気の多くない腐葉土/粘土質でない湿り過ぎない軽めの土壌などがカメが潜れるように深さ方向に十分に用意する必要があります。
ある程度の温度変化についてはカメ自身が潜る深さを調節するので問題がありません。
ただし、極端な温度変化は体力の消耗や、春になる前に冬眠を中断させてしまったり調子を崩すきっかけとなる場合があります。

・凍結しない場所であること
気温が氷点下になる場合でも、カメ自身で深く潜って適切な温度環境になるようにを深さを調節しますが、それ以上の低温になったりスペースが狭すぎて逃げ場がない場合は凍結によって死亡したり失明など障害を負う場合があります。
したがって冬眠場所は氷点下にならないようにする、もしくは十分な深さを設ける必要があります。

・水浸しになる場所・湿り気の多い場所でないこと
湿り気が多いと熱伝導がよくなり断熱効果が低くなります。
その結果、温度変化が大きくなる・凍結する危険が増す等のリスクが高まります。
また、感染症などのリスクが増加するかもしれません。

・冬眠中に誤って外へ出てしまうことがない場所であること
冬眠場所の下が地面の場合、カメが潜り易い状態であれば冬眠には理想的ですが、脱走に気をつける必要があります。
特にホルスフィールドリクガメにおいては原産地では数メートルの深さの穴を掘ると言われています。
目が覚めたら外だった、とならないように注意しましょう。

ちなみに、ヘルマンリクガメに較べてマルギナータリクガメは潜るのが苦手なようで穴を深く掘りません。
原産地の冬の寒さがヘルマンリクガメと較べて厳しくないのかもしれません。


・冬眠中に外敵に襲われない場所であること
冬眠中にねずみなどの動物に襲われる場合があるようです。
屋外の場合は金網などで保護する必要があるかもしれません。

※飼育者自身が冬眠中の温度管理になれない間は、温度計を設置して頻繁に温度計を確認して問題がないか注意するようにしてください。

冬眠明けについて
埼玉のマルギヤにおいては3月に入って春一番の後、暖かい日が数日続くとまずマルギナータリクガメが冬眠から覚めます。
ただし、この時期は暖かい日が数日続いても寒の戻りで急に冷え込んだりします。
ですので、冷え込んだ場合にカメ自身が寒さを避けてもぐりこめる場所を用意しておく必要があります。
暖かい日には餌を食べ寒い日には潜って出てきませんが、次第に気温の上昇と共に活性が高まり4月ごろからは定常的に餌をとるようになります。
冬眠明けから活性が十分に高まるまでの時期は十分に水分が取れ体力が回復できるように水と餌は欠かさないようにしてください。
ただし、活性が低いときに無理に食べさせる必要がないようです。

冬眠場所参考例:マルギヤの場合
市販の断熱材(スタイロフォーム等)で1.5m×0.5m×0.5m程度の囲いを作って中に腐葉土とわらを詰めました。
同じくスタイロフォームの蓋を作って冬眠中は温度変化が少ないように配慮しています。
ここに冬眠入りしたカメを載せると勝手に潜り始めます。
冬眠場所(例1)
南側の軒下の縁台の下の日陰になる部分に設置しており、直射日光はあたりません。
この場所で12~2月の気温が-4~13℃くらいの時期に6~9℃くらいに保たれています。

なお、幼体は庭の片隅に枯れ草を積んで冬眠後に断熱材とブルーシートをかけてぬれないようにしています。
この状態で同じく12~2月の気温が-4~13℃くらいの時期に4~6℃くらいに保たれています。

冬眠スペースの温度変化を記録していますので後日アップします。

以下は冬眠場所を設置するのに理想的な場所の参考例です。
冬眠場所(例2)
北側の軒下の雨の当たらない場所があれば理想的です。
冬眠場所(例3)
比較的高いブロック塀の北側なども直射日光があたらずよい場所です。
ただし、念のために雨除けを設置した方がよいかもしれません。
冬眠場所(例4)
常緑樹の下も理想的です。
茂った常緑樹の下の暗い場所などが飼育場所にあればそのまま勝手に冬眠してしまうかもしれません。

※上記は地中海リクガメの場合です。その他のリクガメや水棲のカメには当てはまらない部分があります。



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